ふわトロ素材と3連リングの相性が抜群
不思議な塩梅の快感はクセになる味わい
それまでの変態紳士路線からイキナリ違うベクトルを向き、ファンや関係者を戸惑わせた、マジックアイズの異色作「欲情ギミック」。
2013年の発売以降、残念ながら同じようなコンセプトモデルが出ることはなく、やはりメーカーの一時的な“気の迷い”だったのを伺わせます。
しかし…にも関わらず「欲情ギミック」は、人気絵師を採用した肉感的なパッケージや、弾力パワーリングによるハードな快感特性がウケ、NLSでは現在も定番ランキングの常連となっているのです。
本作はそんな殿堂オナホ「欲情ギミック」のソフトバージョン。いくら人気作とはいえ、すでに7年以上経過したモデルの硬度違いを今さら出すなんて、よっぽどネタがないのか?…と勘ぐっちゃいますが、とりあえず試してみることにしましょう。
半透明のアウター素材は、持ち上げると頭を垂れるくらいクッタクタの柔らかさ。RIDEの影響で「クリア=ハード系」と刷り込まれているユーザーも多いかと思いますが、本来、素材カラーと硬度は関係ないので、見た目で勘違いしないよう、ご注意ください。
ソフトなだけあって油分が非常に多く、オナホ臭も強め。さらに大量のパウダーがまぶされているので粉っぽくもあり、正直なところ、素材の快適性は“標準以下”といわざるを得ないレベルです。
内部構造は当然ながらオリジナルと一緒。2重構造のインナーは複雑かつ有機的なテクスチャーで、明確なイボ・ヒダの区別がありません。
こういう膣壁の場合、素材が柔らかくなるとディテールも希薄になりがちなのですが、本作は内蔵リングがそれをフォローしている印象でした。
つまり…この“覚醒”は、オリジナルのハードさには及ばないものの、トロトロの柔らかな素材感に反して、ちゃんと普通レベルの快感刺激を備えており、射精力も並以上。
生態的で不規則な内壁は、終始ぬらぬら&ネットリとしていて強く絡まってはきませんが、3連リングがキュッと締め付けてくれることで、カリなどの敏感ポイントに肉襞がピッタリ吸い付いて擦り上げるのです。
まぁ、ボディに合わせてリングの硬度も柔らかめに調整されているため、そこまでの強烈さはなく、通過するごとに時折コリッとその存在をアピールしてくる程度。
が、このリング部分を握って意図的に動かせば、緩慢としたなだらかな刺激の中にコリコリとしたアクセントを加えることもでき、ハードとまったりが渾然一体となった、とてもいい塩梅の気持ちよさへと昇華してくれました。
オリジナルはどちらかというとメリハリが効きすぎていた面もあるので、個人的にはこちらの方がバランスよく感じられ、そういう意味でも本作の方が多くのユーザーに好まれるんじゃないでしょうか。
ところで…「ギッチギチとろりっち」のレビューでも触れましたが、ここ最近のマジックアイズは、どれもこれも過去作品の焼き直しばかりでかつてのイキオイがなく、マジでちょっと心配です。
内部事情は分かりかねますが、早く以前のような活気あるメーカーに戻って、再びオナホ業界を牽引していってもらいたいと思いますね。