でろろ~んと手からこぼれる軟体ボディ
柔らかな包まれ感は極楽浄土の癒やし系
アウトビジョンのGプロジェクトから、限界ギリギリを極めたふわトロオナホが到着。その硬度は2014年に発売された、今はなきホッパの「空笑幻視-スモーキングファントム-」を彷彿させるほどの柔らかさです。
“スモーキングファントム”はあまりにも柔らかくて扱いにくいため、缶ケースに入った特殊なモデルでしたが、本作にはケースなどありません。
ただ…これ以上柔らかくしたら、おそらく成型できないであろうギリギリのところまで攻めており、みなさんが想像するよりもずっとトロトロです。
当然、ボディに触れたときの油分もハンパなく、オイリーなオナホが苦手な方には合わないかもしれません。が、同時にこれだけふわトロなのに素材臭がほとんどしないのには驚き。
Gプロの使うmomochi素材は、以前から良質なイメージはありましたが、まさかこれほどとは思わず、そのポテンシャルに改めて感心しました。
穴形状はストレートで、内部構造はイボ中心。しかし、挿入中は多少デコボコしたような感触が残るだけで、内壁ひとつひとつの輪郭や摩擦などを楽しめるはずもなく、せいぜいイボの集合体が、何かのはずみで不定型なヒダのように作用するくらいです。
だが、それがいい。このつきたての餅のようなトロトロの肉塊にペニスを埋めると、ぬるま湯に長く浸かるような心地で、素材とペニスが溶けて融合するようなフィーリングを覚えます。
そうした中で一瞬、アクセント的にザラッとした感触を得られるのが、気持ちよくもユニークで、これが飽きずに楽しめる要因となっているのです。
なお、自重を支える力すら持たない本作の軟体ボディは、持つとこぼれるようにして肉が重力方向へ逃げていき、とてもじゃないけど普通のオナホのようなストロークなどできません。
そのため、プレイ時は立方体を維持するように両手で角を持って支えるか、いっそ分厚い肉を無視して握り込み、壁越しに自分のペニスに刺激を加えるスタイルの2択を迫られます。
後者の場合、挿入しながらボディ全体を擦る“皮オナ”のような感覚に近づくため、まるでA-Oneの「ディープスライド」のよう。あれが好きだった方なら、けっこう気に入るんじゃないでしょうか。
オナホ業界は現状、高刺激系に人気が集まる傾向にありますが、せっかくのオナホ遊びを、わずか30秒~1分足らずで終わらせてしまうのは、もったいないと思いませんか?
ジックリゆったりと快感の波に身を任せ、トコトンまったりできるオナホは今や少数派ながら、ハード系にはない独特の気持ちよさがあり、本作はその中でも極めつけの性能です。
現状、オンリーワンともいえる特異さに加え、グラム単価を考えてもコスパは優秀ですし、おまけにすぐ射精しちゃうホーケイくんのお悩み改善にも有効とあれば、選ぶ価値はかなり高いでしょう。
まぁ、反面…ギッチギトのオイルブリードや取り回しの悪さ、洗いにくさなどデメリットも多く、使い勝手はお世辞にもよいとはいえません。
しかし、固定具やクッションを使えば、それら弱点もある程度まではカバーできるので、まずは一度、このババロアみたいなトロトロの肉塊に思い切ってダイブしてみてはいかがでしょうか。