“TENGAの象徴”が15年目のリニューアル!
カップの利便性はそのままに素材と構造を一新
時代とともに物事が変化し、流転していくのは世の常。アダルトグッズ業界においても、ゆるやかながらに技術発展やイノベーションは起こっており、日々さまざまなアイテムが新しく誕生しています。
そんな中、業界内でも“特異点”といえる存在…TENGAブランドのカップ型オナホールが、生誕15周年という節目を迎え、ついに一斉リニューアル。5モデル11種類のTENGAカップがまるっと生まれ変わりました。
本作はそのうち最もメジャーな“赤カップ”(旧商品名:TENGAディープスロートカップ)のリニューアル版と、そのソフト&ハードバージョン。ソフト/ハードは名称がシンプルになり、内部構造も専用設計になっています。
これだけ大胆な仕様変更を行う場合、一般的には旧モデルとは別に新商品としてリリースしますが、TENGAの場合はブランディングができているため、完全にリニューアルとして切り替えてきました。
ただ、NLSの場合…旧モデルの商品ページが古かったのと、内部構造や素材感が変わって、これまでのクチコミ情報が参考にならない可能性もあるため、すべて新規登録させていただいています。
5モデルの中にはカップ外観が変わったものもありますが、本作の場合は見た目にほぼ変化ナシ。まぁ、“赤カップ”はTENGAの象徴ともいえる存在ですから、そう簡単には変えないでしょうね。
本作をモニタリングして最も印象深かったのが、素材硬度の変化です。これまでのTENGAカップはスタンダードでも硬すぎて、プロでも“地雷”と評価する人間は少なくありませんでしたが、今回のモデルはそこが大分改善されている気がします。
公式資料によると、素材変更はハードにしか言及されていないのですが、ハードの変更に伴って各種調整されている可能性は高く、実際に使ってみると、3種とも軒並み硬度が下がっているように感じました。
もちろん、あの寒天のようなツルツル&プニプニした心地よい質感や、ニオイやベタ付きの一切ない快適さは健在。純粋に硬度だけがソフトになったことで、挿入しやすさや快感特性が大幅に良化しています。
ちょっともったいないなぁ…と感じたのは、わざわざ専用設計にしたソフト/ハードの内部構造に、あまり明確な違いがないこと。
細部を観察すれば多少の差はあるのですが、ペニスで受ける凹凸フィーリングはほとんど一緒で、結局は硬度差に由来する刺激の強さが、そのまんま3種を特長づけているように思いました。
「スタンダード(赤)」はまさしく中庸なバランスで、旧モデルとの差異も少なめ。素材特有の弾力によってヒダがプリプリと擦れ、ペニスを着実にシゴきながら、ジワジワと射精感を蓄積させます。
「ソフト(白)」は、まったり派が期待するような感触ではないものの、“スタンダード”に比べ、ムニュっと沈み込むような印象があり、それによってヒダの摩擦感にも少しモザイクが掛かる感じ。やさしくマイルドな味わいではあるものの、射精力は低めです。
「ハード(黒)」は、コリコリとした硬めの弾力がポイント。存在感のあるイボ・ヒダがガッツリ擦れる感触は繊細さの対極にあるといえ、悪くいえば大味です。しかし、高刺激を好むユーザーにとっては“射精力高め”と評される可能性もあり、好き嫌いのハッキリわかれる性質でしょう。
総じて本作は、仕様・構造が至極シンプルですし、快感性能的にもカップ型の頂点に君臨するようなモデルじゃないのは、変わりありません。
ですが…その圧倒的ネームバリューから、“オナホールの入口”として多くのユーザーが手に取る可能性を考えると、今回のリニューアルはオナホ業界全体にとっても、歓迎すべき明るいニュースかと思いました。